七人の王子

 

七人の王子


 

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@民話の舞台となった場所:唐琴、王子が岳
A民話の謎:王子が岳の「王子」は王子様(プリンス)のことでしょうか?王子が岳の名前の由来から児島の古い信仰がわかります。
B「あらすじ」:唐琴の地には王子伝説が残っている。七王子、八王子、また王子権現といわれるものである。時代は明確でないが、都から7人(あるいは8人)の王子が新天地を求めて、この地にやってきた。船は宇籐木、あるいは引網あたりに上陸し、適地をさがしているうちに中央の盆地(今の由加)を発見し、児島干拓の根拠地としたという。さらに王子たちは由加山から唐琴、渋川に連なる山系にそれぞれの地を開いたといわれ、日応神社、瓶割参上などに名前が残っている。 彼らは由加神社を祭り、その子孫は今なお由加神社を氏神として信仰し「提灯棒」という行事を残している。これは由加大権現の祭りの日の真夜中、棒の先に提灯をつけて山坂を越えて由加参拝をする行事であるという。

 

Qそもそも王子とは何のことですか?
A 熊野信仰の札所のことです。九十九王子といって、四国霊場の八十八ヶ所に相当します。全国にある八王子などの地名も関連だと思われます。

 

Q熊野の道はどこから入ってどこに通じているのでしょう?
A熊野の山伏の一行は児島の南海岸に上陸して、山を越えて郷内に入り、日本第一熊野神社や五流尊瀧院のある地域に鎮座したと思われます。下の町に上陸して福南山を越えるルートが有名で、下の町の王子権現社は鎌倉時代の石塔が立派に残っています。この伝説は渋川に上陸して王子が岳、由加山を越えるルートを紹介しており、足跡をたどると面白いと思います。
児島の八王子:柴坂王子、坂手王子、筈割王子(峠部落)、峰の王子、日の王子、錫投王子、谷の王子、瓶割王子(王子が岳)。