くすみの哀話



くすみの哀話

 

日本語 英語 中国語
スペイン語 ネパール語 ベトナム語
ハングル top home

 

@民話の舞台となった場所:下津井、久須美鼻
A民話の謎:下津井には城下町があったのでしょうか。久須美鼻のうず潮の下には竜宮城のような別世界があるのでしょうか。
B「あらすじ」:下津井に立派なお城があったころ、お鈴という美しい娘がいた。ある日の夕暮れ、お鈴が家路へ急いでいると、前髪姿のすっきりした若侍に出会った。若侍は、優しい言葉でお鈴に話しかけた。それから毎日夕暮れになると、決まってお鈴と若侍は出会うようになった。そのうち、若侍から、自分の妻になってくれと言われた。とうとうお鈴は、その情熱を拒むことはできなかった。「お鈴さんは、くすみの主の精を宿している。」との怪奇な噂が町でもち上がるようになった。お鈴はたまりかねて、若侍にたずねてみた。若侍は、まっ青になりふるえていたが、「私が信じられないならこれまでだ。しかたがない。」といって、煙のように消えてしまった。お鈴は、忘れることのできない若侍を待ち続けた。「恋する人が本当にくすみの主でもいい。もう一度お会いできたら・・・・・。」と思いあまって、お鈴は、くすみの渦に身を投げてしまった。

 

Q:下津井には美青年の侍がいるような立派な城があったのですか?
A:ありました。天守閣、櫓、迷路のような城壁を備えた最新鋭の城でした。3万石規模の城下町があり、城勤めの侍もいたと思われます。城下町は現在の港の付近とも、城跡と鷲羽山ハイランドの間に広がる台地一帯とも言われています。城跡の南山麓に古い立派な石垣が見え隠れしているので、屋敷があったのかもしれません。一国一城令で廃城になってしまい、存続期間が短かった下津井城の謎の解明に役立つ伝説です。

 

Q:くすみの主とは何者でしょうか?
A:民話で若侍に化けて若い娘に近づくのは大蛇や龍が圧倒的です。久須美鼻は急流、大渦で有名です。やはり大渦の下に住んでいる龍でしょうか。

くすみの哀話記事一覧